【宿泊レポ:界 長門】母へのプレゼント旅|レトロ温泉街で過ごす癒しの親子時間

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普段は一人旅が多い私ですが、今回は母へのプレゼントとして、二人で温泉旅行へ行ってきました。

選んだ宿は、山口県・長門湯本温泉にある【界 長門】。レトロな温泉街に佇む、静かであたたかみのあるお宿です。

数ある宿の中から界長門を選んだ理由は「母の移動の負担が少ないように、実家から車で行ける星野リゾート」だったこと。

正直、なんとなく選んだお宿でしたが──結果は、大満足!!

このブログでは、実際に宿泊して感じた【界 長門】の魅力を、たっぷりレポートしていきます。

界長門について(施設の紹介)

正直、山口県に星野リゾートがなければ、“長門湯本温泉”を知ることはなかったかもしれません。

山口県で最も古い温泉地である、長門湯本温泉。なんと!この温泉街を手がけたのが【星野リゾート】なんです。

長門湯本温泉は、もともと歴史ある温泉地ですが、星野リゾートが市と協力して、街全体をまるごと生まれ変わらせた場所なんです。まさに、“再生されたレトロ温泉街”です。

詳しくはこちら(長門湯本温泉と界長門の歩み)

レトロさと新しさが心地よく融合したこの街で、界長門で母と2人で過ごした時間がとても心に残る旅になりました。

この記事では、親子で大満喫できた宿泊体験を、リアルにレポしていきます。

✅️ 世代問わず満足できる?
✅️ 界長門ってどんな雰囲気?

気になっている方の参考になったらうれしいです。

1. アクセス

界長門は、山口県・長門湯本温泉にあります。▶公式サイトアクセス情報はこちら

🚃 電車の場合
・JR新山口駅 → JR美祢線「長門湯本駅」まで約1時間(途中乗り換えあり)
・長門湯本駅からは徒歩約10分

🚗 車の場合
・中国自動車道「美祢IC」から約30分
・小郡萩道路「絵堂IC」から約30分
※駐車場あり(無料)

2. チェックイン

温泉街散策

星野リゾート 界 長門公式サイトより川床テラスの写真
界長門公式サイト

界長門に到着!車を停めて降り立つと、目の前には川沿いに広がる美しい景色が。温泉街はとてもコンパクトで、界長門に車を停めたまま、のんびり歩きながら散策できるのも魅力です◎

川沿いに並ぶ町並みは、どこを切り取っても絵になるほどおしゃれ。思わず写真を撮りたくなるスポットがたくさんありました。

どうしても行きたかったカフェアンドポタリィ音(食べログ)さんへ。器もスイーツもとってもおしゃれで、雰囲気最高の空間で美味しいコーヒーとスイーツをいただきました。(道がとっても狭いので徒歩で行くことをおすすめします)

いざチェックイン

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影したエントランス、チェックインの写真

入り口でまず目を引くのが、白と黒のコントラストが美しい墨絵の暖簾。かっこよさと、どこか親しみやすさを感じるデザインで、これから始まる滞在へのワクワク感が高まります。

あけぼのカフェ(推しポイント)

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影したあけぼのカフェの写真
界長門公式サイト

そして界長門ならではの楽しみが、「あけぼのカフェ」。印象的な墨絵の暖簾がかかった入口の真横にあります。

ここでは、どらやきとドリンク(有料)を購入することができます。

「ゆずきち」や「夏みかん」など、地元の素材を活かしたどらやきが楽しめます。チェックイン前にテラスでのんびり食べるも良し、チェックイン後にお部屋でゆっくり味わうも良し◎

私達は、チェックインの1時間前に到着し、スタッフさんに案内していただいて、施設内の「トラベルライブラリ」でコーヒー(無料)をいただきながら「ゆずきち」と「夏みかん」のどらやきを楽しみました。

星野リゾートの魅力はチェックイン前からわくわくさせてくれることです。

14時頃にあけぼのカフェを訪れた際、「ゆずきち」と「なつみかん」のどらやきは残りが少なくなっていました。どらやきを目当てにされる方は、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。

3. お部屋

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した客室内の写真

「壁紙かわいすぎ…!」
お部屋に入った瞬間、思わずそんな声がこぼれるほど、やさしくて、ほっとする空間が広がっていました。

畳の香りがふんわりと漂う中、一段高く設けられたベッドスペースは、まるで舞台のような華やかさ

そのベッドボードには、なんと山口市の無形文化財に指定されている“徳地和紙(とくぢわし)”が使われています。徳地和紙ならではの、やわらかな色合いと繊細な模様に、心がきゅっとときめくような、かわいらしさと上品さを感じました。

さらに、ルームキーには「大内塗」、客室内のテレビ台の上には「萩焼」がさりげなく取り入れられていました。どちらも山口を代表する伝統工芸で、宿にいながらにして「山口らしさ」を感じられるのが素敵でした。

窓の外には、音信川(おとずれがわ)が静かに流れ、お部屋の中にいながら、自然の穏やかさを感じることができました。

細部にまでこだわったデザインと心地よさが、「ここで過ごす時間こそが旅のご褒美」と思えるような、界長門ならではの贅沢なひとときを演出してくれます。

4. 温泉

露天風呂│開放感抜群の美肌の湯

星野リゾート 界 長門公式サイトより露天風呂の写真
界長門公式サイト

界 長門の温泉は、600年の歴史を誇る「長門湯本温泉」の源泉を使用した、肌にやさしいアルカリ性単純温泉とろりとした湯ざわりで、「美肌の湯」としても知られています。

露天風呂は、木組みの屋根が印象的な開放感あふれる空間。季節の移ろいを感じながら、心までほぐれるようなひとときを過ごせます。夜には星空を見上げながら、静かで贅沢な時間を楽しめるのも魅力です。

内風呂│あつ湯とぬる湯の二重奏

星野リゾート 界 長門公式サイトより内風呂の写真

内風呂は、なんと湯温の異なる2つのお湯に分かれた設計

熱めの「あつ湯」でしっかりと身体を温めた後、ぬるめの「ぬる湯」でじんわりとリラックス。
そんな「交互浴」が楽しめるんです。

血行促進や疲労回復にも効果的で、日頃の疲れを芯から癒してくれます。

湯上がり処|音信川を眺めながらほっとひと息

星野リゾート 界 長門公式サイトより湯上り処の写真
界長門公式サイト

湯上がりには、音信川(おとずれがわ)沿いのラウンジでひと休み。

やわらかな自然光が差し込む空間で、ご当地ジュース、日本酒、アイスキャンディがすべて無料で楽しめるんです!

お好きなドリンクやアイスキャンディを片手に、川の流れを眺めながら、のんびりと贅沢な時間を過ごせました。

5. お食事|夕食

●先付け:烏賊(イカ)の二色和え 生雲丹添え

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した夕食先付けの写真

まず、目を引くのは高さのある木枠。

イカの“二色”とはイカの白とイカ墨の黒のこと。器のフォルムも独特で、萩焼でしょうか。さらに、赤いお皿の色合いも可愛らしく、先付けひとつからも細やかなこだわりが伝わってきます。

ちなみにこの旅で初めて知ったのですが、山口県はイカ、特に「ケンサキイカ(剣先イカ)」の産地として全国的に有名なんです。

サチコ
サチコ

甘みとコクがたまらない!イカ墨×日本酒 最高のペアリング

●宝楽盛り

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した夕食宝楽盛りの写真

最初に目を引くのは、大きな丸い木の枠。まるでお風呂の桶を切り抜いたような、温かみのあるデザインです。

界の素敵なところは、「あなたのお好みの味でどうぞ」というスタンス。この写真でも、右下に二種類のつけダレが用意されていますが、これは長門だけの特徴ではありません。
以前ご紹介した界鬼怒川でも、味の異なる二種類のタレが用意されていました。
界鬼怒川 宝楽盛りの写真へジャンプ

●土鍋ご飯:鶏まぶし土鍋ご飯

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した夕食土鍋ご飯の写真

たしか土鍋も萩焼だったと思います。

これまでに界で食べた土鍋ご飯とは少し趣が違い、たまごや海苔など、お好みのトッピングをしていただくスタイルでした。

ふっくら炊き上がったご飯に、鶏の旨味がじんわり染み込んでいて…トッピングがなくてもとにかく美味しい!

もちろん夜食用に包んでいただき、お部屋でも美味しくいただけました。

時間が経っても美味しさを保てるよう、夜食用の容器にも細やかな工夫がされていて、毎回感動しています。母も翌朝に食べながら「美味しい」と何度も言っていました。

●甘味:特性 夏みかんあんみつ

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した夕食時のスイーツ(甘味)の写真

アイスの上にかかった夏みかんが、爽やかでとても美味しかったです。

星野リゾートは、お祝いごとに心のこもった対応をしてくれるんです!

実は母の誕生日とは少しズレていたのですが、予約時に「何かお祝いをしたい」と伝えたところ、「母の日が近いので」という理由で、こんな素敵なサプライズをご用意してくださいました。(母もびっくりしていました!)

しかも、チョコレートプレートだけでなく、記念写真まで撮影していただき、帰り際には界長門特製のオリジナルアルバムを、母用と私用の2冊作ってプレゼントしてくださったんです。

一人旅で気ままに過ごす時間ももちろん素敵ですが、大切な人と一緒に過ごす時間にも、星野リゾートは最高の場所だと改めて感じました。

6. ご当地楽

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影したご当地楽「大人の墨あそび」の写真

界長門の「ご当地楽」では、山口県の伝統工芸・赤間硯(あかますずり)を使った「大人の墨あそび」を体験できます。

赤間硯はひとつひとつ手作りで、形も少しずつ違います。
赤いマットの上には、ひとつひとつ形の異なる硯が並べられていて、好みのものを選ぶことができます。

硯で墨をすりながら、心地よい感触や、ほのかに広がる香りを味わうひとときは、とても貴重な体験でした!

サチコ
サチコ

母もすっかり気に入り、赤間硯をフロントで購入していました✨

そして、最後には、自分で書いた文字やイラストを扇子に仕立ててもらい、扇子置きと一緒に持ち帰ることができます!

「ご当地楽」とは、界ブランドが各施設ごとに用意している、地域ならではの文化や魅力を体験できる特別なおもてなしです。

7. 夜の温泉街さんぽ

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した温泉街散歩の写真
星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影した夜の温泉街散歩の写真

お昼の温泉街とは、雰囲気ががらりと変わります。

界では、かわいらしいランプを貸していただけるので、このランプを片手に、静かな夜の温泉街をのんびりお散歩。

澄んだ空気と、夜の静けさに包まれながら、川の水音が心地よく響き、とても癒されました。

8. お食事|朝食

星野リゾート界長門で母との親子旅中に撮影したご当地朝食の写真

朝食も夕食と同様、長門湯本温泉街をイメージした桶が真ん中に置かれていて、萩焼もふんだんに使われており、朝からほっこり癒されます。

夏みかんジュースやかまぼこ、アカモク、お塩など──朝食も地元の食材がたっぷり!

特に印象的だったのは、左中央の「アカモク土佐酢」と、右中央の「おぼろ豆腐 百姓の塩」。

アカモクは、初めて食べたのですが、歯ごたえがしっかりしていて、さっぱりとした土佐酢との相性も抜群◎朝にぴったりの味わいでした。

また、手作りのおぼろ豆腐は、味が濃くてとても美味しい!そこに、角がない優しい甘みの「百姓の塩」を添えると、さらに旨みがぐっと引き立ちます。

調べてみたところ、この「百姓の塩」は通販でも購入可能だったので、ご自宅で界長門の朝食気分を味わってみてください♪

「アカモク」とは、ワカメ・メカブ・昆布と同じ褐藻類の一種。粘りが強く、歯ごたえが良いことで注目されています。
栄養価も高く、平成28年から長門にて本格的に収穫・加工・販売が行われています。

「百姓の塩」は、日本海に面した油谷湾産。
釜炊き塩で、海水の汲み上げから薪割り、炊き上げまでほぼ手作業。
川から流れ込む淡水と海水が混ざり合う特殊な環境で作られる、旨みの強い自然塩です。

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9. 周辺観光

界長門周辺には魅力的な観光スポットがたくさんあります!▶詳しくはこちら

絶対に行きたかった「唐戸市場」と「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」へ行ってきました。


元乃隅神社は、日本海を背景に真っ赤な鳥居がずらりと並ぶ絶景スポット!世界でも注目される神社で、SNS映えも間違いなし◎

この日は天気が大荒れだったので、ある意味すごく貴重な写真が撮れました(笑)

星野リゾート界長門で母との親子旅の周辺観光に撮影した元乃隅神社の写真

唐戸市場では、念願のフグの定食をいただきました!朝は活気にあふれていて、駐車場もかなり混雑しているようです。私が訪れた時間帯は落ち着いていて、のんびり楽しむことができました。

界 長門は一人旅にもぴったり!

実際に宿泊してみて、親子旅はもちろんですが、界 長門は一人旅にもぴったりの宿だと感じました。

長門湯本温泉の街並みは、派手すぎず落ち着いた雰囲気。でもおしゃれな雰囲気バツグンのカフェもたくさん。ひとりでふらっと温泉街を歩くだけでも、癒される場所。

温泉でゆったり癒されたあと、レトロな温泉街を気ままに散歩したり、ご当地体験でゆったり自分時間を過ごしたり──。

「誰かと一緒」だけじゃない、自分だけの贅沢な時間を楽しみたい方にもおすすめの宿です。

サチコ
サチコ

私も次は「一人旅」として、じっくり滞在を楽しみたいなと思いました!

【2025年版】1人で10施設以上星野リゾートを宿泊したアラサーOLがオススメする星野リゾート一人旅ランキング


界 長門で過ごした母との親子旅は、温泉街の静けさや、土地の文化に触れる体験に、心から癒される時間でした。

赤間硯のご当地体験、夜の温泉街散歩、地元食材を味わう食事。どれも一つ一つが、母と一緒に笑ったり感動したりした、かけがえのない大切な思い出になりました。

夕食では、母の日にちなんだサプライズまで用意していただき、母もとても喜んでいました。

また、普段から「部屋着をゆったり着たいから」と、母は旅行先に自分の部屋着を持参していたのですが、今回は事前にお願いしていたサイズ変更にもさりげなく対応してくださり、その細やかな気配りに、あたたかい気持ちになりました。

界 長門は、温泉やご当地体験を楽しみながら、大切な人と特別な時間を過ごせる、そんなあたたかい場所でした。

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